AIは、本当に「言って」いるのか?――Meaning AuditからAIと「主張」の哲学を訪ねる
会議で何気なく口にした「AIもそう言っていました」。その「言っていた」は、人に使う「言った」と同じなのか。AI と「主張」をめぐる最近の哲学を訪ね、AI が話し手かという問いと、情報源になりうるかという問いを分けて考える。シリーズ「意味の地図をつくる」第16回。
会議で何気なく口にした「AIもそう言っていました」。その「言っていた」は、人に使う「言った」と同じなのか。AI と「主張」をめぐる最近の哲学を訪ね、AI が話し手かという問いと、情報源になりうるかという問いを分けて考える。シリーズ「意味の地図をつくる」第16回。
提案書の「市場規模は1,200億円」。出典を開くと、また出典があった。古文書学とアーカイブ学が分けてきた「本物であること」と「中身が正しいこと」を手がかりに、出典が付いていることと根拠までたどれることの違いを考える。シリーズ「意味の地図をつくる」第15回。
「当面、この運用を継続する。」5年前の会議資料のこの「当面」は、まだ続いているのか。法解釈と「今」を含む言葉を訪ね、古い文書を正しく読むことと、今も正しいものとして使うことの違いを考える。シリーズ「意味の地図をつくる」第14回。
「私たちは、この事業を継続すべきだと考えています。」会社名義の報告書のこの「私たち」は、誰なのか。集団の認識論と Hobbes の「author」を訪ね、書いた人・言った人・引き受けた人のずれを考える。シリーズ「意味の地図をつくる」第13回。
「思考が現実をつくる」。この一文の中には、いくつの矢印が折りたたまれているのか。Hume を読んだあとで James Allen『「原因」と「結果」の法則』の原書を読み、因果を追跡することと、世界観として読むことの境目を考える。シリーズ「意味の地図をつくる」第12回。
「担当者は、当時その問題を認識していたと考えられる。」報告書のこの一文は、記録から、誰も見ていない頭の中へ進んでいる。刑事事実認定を訪ね、外から見える事実から内心を推し量るときの「はず」という橋を考える。シリーズ「意味の地図をつくる」第11回。
「広告費を増やした。翌月、売上が上がった。だから、広告が効いた。」最初の二文と最後の一文は、同じ種類の文ではない。Hume の因果論を訪ね、「AのあとにBが起きた」と「AがBを起こした」のあいだにある見えない「だから」を考える。シリーズ「意味の地図をつくる」第10回。
「空が真っ黒だ。傘を持っていこう」のあいだには、口に出さない「だから」がある。Meaning Audit の Warrant という言葉の出どころである Toulmin を訪ね直し、書かれていない橋を監査する人が補うとき、それは誰の議論になるのかを考える。シリーズ「意味の地図をつくる」第9回、第2期の最初の回。
仕組みを分解し、比較し、つなげる。7 つのテーマを継続的に追いかけています。
いま書いているシリーズ
20年前に師匠がGISを指して呼んだ「知識創造エンジン」を、生成AIで作り直している記録。AIが言葉に足してしまう意味を追う「意味の監査」、社会モデル「Persona Monitor」、自分をAIに渡す「Founder Corpus」。そこから派生した考え方をまとめて置いている。
意味の監査を考える中で出てきた問いを持って、認識論・語用論・解釈学・記号論・科学哲学などの既存の学問を一つずつ訪ねる公開研究ノート。専門家の解説ではなく、調べながら分かったことと、まだ分からないことを記録していく。第1期(入口の第0回と、八つの学問を訪ねた第1〜8回)は2026年10月に完結した。
A Meaning Audit research series. Meaning Audit is a practical method for tracing where meaning is added between source material and a presented claim. This series visits the academic fields that surround its questions, from epistemology and philosophy of language to hermeneutics, semiotics, and philosophy of science, and records what I found and what I still do not know. Phase 1, first published in Japanese, consists of an opening map (Episode 0) and eight field visits. English adaptations will be published progressively.
伝統製法と量産品の分岐点、農業とフードテック、日本酒の輸出。食卓の裏にある製法・表示制度・市場・政策をつなげて読み解く。
カーボンクレジット、グリーン水素、GX 戦略、アクティビズム。持続可能性が投資と産業構造をどう変えているかを追う。
AI、フィンテック、リテールテック、MR。技術トレンドを経営と投資の視点から位置づける。
マクロ経済、金融市場、投資戦略、企業財務。市場で起きていることを仕組みと歴史の流れから捉える。
国際ビジネス、地域産業、政策と社会課題。日本の産業構造と政策の選択を、現場と制度の両面から考える。
全 18 本を見る »時間管理、生産性、キャリア、リーダーシップ、ビジネス書。リサーチャーとして働き、考えるための方法論。
全 17 本を見る »
友だち追加で無料プレゼント
調味料と加工食品10品目、スーパーで「本物」を見分ける

QRコードでも
追加できます
リサーチャー/証券アナリスト。株式会社隠密 代表取締役頭領。
著書『社内データ活用の教科書』『社内AI企画の教科書』ほか。