五年前の「必ず改善します」を読む。私は何を読んでいるのか――Meaning Auditから解釈学を訪ねる
五年前の報告書に残された「今後、必ず改善します」。書いた人はもういない。私は書き手の言いたかったことを読んでいるのか、今の私にとっての意味を読んでいるのか。シリーズ「意味の地図をつくる」第6回は解釈学を訪ねる。
五年前の報告書に残された「今後、必ず改善します」。書いた人はもういない。私は書き手の言いたかったことを読んでいるのか、今の私にとっての意味を読んでいるのか。シリーズ「意味の地図をつくる」第6回は解釈学を訪ねる。
「約束します」は、約束について説明しているわけではない。言った瞬間に、約束が生まれている。言葉は情報を伝えるだけなのか。シリーズ「意味の地図をつくる」第5回は、Austin に始まる発話行為論を訪ねる。
「もう遅いですよ」と言われて、「帰ってください」とは言われていないのに、そろそろ帰った方がいいと受け取る。言われたこと以上の意味は、どうやって生まれるのか。シリーズ「意味の地図をつくる」第4回は Grice と含意を訪ねる。
同じ「もう遅いですよ」でも、来客と締切と夜更かしでは伝わる意味が違う。文そのものの意味と、文脈の中で伝わる意味は、どこで分かれるのか。調べてみると、その境界自体に議論があった。シリーズ「意味の地図をつくる」第3回は意味論と語用論を訪ねる。
友人から「今日、その店は休みだよ」と聞いて、出かけるのをやめた。自分で見ていないのに、私はそれを知ったことになるのか。私たちが知っていることの多くは、他人の言葉を通じて届いている。シリーズ「意味の地図をつくる」第2回は証言の認識論を訪ねる。
天気予報の降水確率15%は受け入れやすい。でも「彼女が彼を好きである確率は15%」と言われると、その15%が気になる。AIの答えを見て、私は何を知ったことになるのか。シリーズ「意味の地図をつくる」第1回は認識論を訪ねる。
意味の監査を考えていたら、周りに学問があった。認識論、語用論、解釈学、記号論、Knowledge Graph。シリーズ「意味の地図をつくる」の入口として、これから訪ねる十九の領域を一覧する探索地図。
2023年、私はChatGPTに本を書いてもらった。2026年、もう一度AIと本を書いた。AIの利用量は増えたのに、原稿への関与はむしろ深くなった。変わったのは関与の量ではなく、何にコミットしていたかだった。
仕組みを分解し、比較し、つなげる。7 つのテーマを継続的に追いかけています。
いま書いているシリーズ
20年前に師匠がGISを指して呼んだ「知識創造エンジン」を、生成AIで作り直している記録。AIが言葉に足してしまう意味を追う「意味の監査」、社会モデル「Persona Monitor」、自分をAIに渡す「Founder Corpus」。そこから派生した考え方をまとめて置いている。
意味の監査を考える中で出てきた問いを持って、認識論・語用論・解釈学・記号論・科学哲学などの既存の学問を一つずつ訪ねる公開研究ノート。専門家の解説ではなく、調べながら分かったことと、まだ分からないことを記録していく。
伝統製法と量産品の分岐点、農業とフードテック、日本酒の輸出。食卓の裏にある製法・表示制度・市場・政策をつなげて読み解く。
カーボンクレジット、グリーン水素、GX 戦略、アクティビズム。持続可能性が投資と産業構造をどう変えているかを追う。
AI、フィンテック、リテールテック、MR。技術トレンドを経営と投資の視点から位置づける。
マクロ経済、金融市場、投資戦略、企業財務。市場で起きていることを仕組みと歴史の流れから捉える。
国際ビジネス、地域産業、政策と社会課題。日本の産業構造と政策の選択を、現場と制度の両面から考える。
全 18 本を見る »時間管理、生産性、キャリア、リーダーシップ、ビジネス書。リサーチャーとして働き、考えるための方法論。
全 17 本を見る »
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リサーチャー/証券アナリスト。株式会社隠密 代表取締役頭領。
著書『社内データ活用の教科書』『社内AI企画の教科書』ほか。