文章を書く時にはフレームワークを活用するとうまくいく。
起承転結は、フレームワークのようでそうではない。
結果的にそうなっている、というだけで、事前に、「起」には何を書く、「承」には何を書く、と考えてもうまくはまらない。
良いフレームワークは、利用するだけで自動的に出来上がる。
作文のフレームワークとは言えないかもしれないけど、「PASONAの法則」は、利用しやすい。
もともとはセールスレターのコピーライティング用のメソッドで、神田昌典さんが提唱したと言われている。そのフレームワークは次の通り。
【Problem(問題)】 : 問題点を明確化する
【Agitation(扇動)】 : 問題点を煽り立てる
【Solution(解決策)】 : 解決策を示す
【Narrow down(絞込)】 : 対象客や期間を限定する
【Action(行動)】 : 行動を呼びかける
この構成に則って、文章を書く。
短い文章から、少し長めのエッセイまで幅広く対応できる文章作成術だ。
きちんと結論のある話を事前に構成してから書くのは大変だから。
しかし、PASONAの法則で文章を書いていくと、結論のなかった話でも、むしろ自分の中で意識が整えられて「そうか、自分はこれが言いたかったんだ!」と気がつくことがある。
自分の意識も整い、相手にもきちんと伝わる文章になる。それがいいところ。
まさに、思考のツールとして使えるフレームワークだ。
コピーライティング用のメソッドなので、他人にアクションを取ってもらうための手法なのだが、これを使うと自分のアクションを決めるために書いていくようなことができる。