YCCで粘り強く金融緩和継続、好循環実現の正念場-日銀総裁
記事を要約すると以下のとおり。
日本銀行の植田和男総裁は25日、日本経済は賃金と物価の好循環の実現に向けた正念場とし、イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)を軸とした大規模な金融緩和を粘り強く続ける方針を改めて表明した。日銀の植田和男総裁Photographer:KiyoshiOta/Bloomberg 日本経済は「賃金と物価の好循環が実現するかの正念場を迎えており、変化の芽を大事に育てていくことが重要な局面にある」と説明。総裁の読売新聞とのインタビューを受けて、市場でマイナス金利解除への距離感にそれほど変化はないとの認識を示した。将来の不確実性は極めて大きく、現時点ではそれが実現していくか確信が持てないと語った。ビハインド・ザ・カーブ 会見では、目標実現に向けた政策運営に関し、持続的・安定的な実現には「距離がある」とし、次の政策修正の時期を「前もって特定することはできない」と繰り返した。現行のYCCやマイナス金利の撤廃の条件については「データを特定していないが、賃金上昇率は重視している」としつつ、その持続性・安定性の見極めは総合判断になると語った。他の発言YCCの運用柔軟化、金融緩和の持続性を見極める必要物価目標達成が見通せれば政策変更の可能性、大変な仕事になるので適切に対応したい 総裁は22日の会見で、消費者物価の前年比伸び率は「下がり方が少しゆっくりめかなという雰囲気はある」と発言。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース YCCで粘り強く金融緩和継続、好循環実現の正念場-日銀総裁