IMF、世界経済の成長率見通しを小幅に上方修正-リスクも警告
記事を要約すると以下のとおり。
国際通貨基金(IMF)は、米国と一部の新興市場の好調を理由に今年の世界経済成長見通しを小幅に上方修正した。2025年の成長見通しは3.1%と予想している。中期的な見通しは過去数十年で最も弱いままで、生産性の低さと世界的な不平等の拡大に言及し、「多くの課題が残っており、断固とした行動が必要だと呼び掛けた。」 中央銀行のインフレ対策は正しい方向にあるが、勝利を宣言して金融緩和を行うのは時期尚早だとし、同時にウクライナと中東の戦争に起因する成長へのリスクは特に大きいと指摘した。 「米経済は既にパンデミック前のトレンドを超えて成長している。」InflationIsSettoContinuetoSlowAcrosstheWorldAverageconsumerprices(annualchange)Source:IMFWEOApril2024 中国の不動産問題や、主に米中の戦略的競争によって世界経済の分断が悪化するリスクにもIMFは触れた。しかし、米国を含む一部の経済大国では、まだ目標に達するほど低下してはいない。InflationWillStillBeAbove2%inMostEconomiesin2024Consumerpricegrowth(YoYchange)Source:IMFWEOApril2024Note:Mappeddatashowforecastsfor2024inflationfordistincteconomies 今年の米成長率見通しについては、1月の予想から変更なし。不動産セクターと内需の弱さが経済活動を圧迫する見込みだ。IMFは世界的な原油価格上昇の中でインドと中国への石油輸出が好調なことを理由に、今年は3.2%、来年が1.8%と、それぞれ0.7ポイント上方修正した。最近の米国の経済パフォーマンスは「印象的」であり、世界の成長の主要な原動力となっているが、その一因は「長期的な財政の持続可能性を逸脱した」財政政策にあると分析。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース IMF、世界経済の成長率見通しを小幅に上方修正-リスクも警告