FRB高官発言よりも経済統計が重要-米債券投資家への新たな教訓
記事を要約すると以下のとおり。
米債券市場は、投資家が今生きている新しい世界について教訓を突きつける。 こうした展開は、重要なデータが発表されて金利見通しが見直されるのに伴い、やや波乱含みの展開が続く可能性が高い。 ブラックロック・インベストメント・インスティテュート(BII)のジャン・ボアバン氏は、金融当局者は「発言してくるだろうが、このような環境では、市場は当局者の言うことをいつも以上に割り引く必要がある。」5月のコアCPIは予想を上回る伸びとなってインフレ高進の懸念をあおった今年初めの展開からは歓迎すべき変化を見せている。市場は年内に2回の0.25ポイント引き下げの可能性が高いと見ており、デリバティブ取引の動向は最初の利下げ予想よりやや積極的なものだ。しかし2025年については、前回示された3回を上回る4回の利下げが見込まれている。債券相場は不安定であるものの、市場の見方は昨年終盤よりもはるかに金融当局と歩調が合っている。利下げが開始されるまで逆イールドの状態が続くだろう。 金融当局から信頼できるガイダンスがなければ、当然、データ注視の展開はよりボラティリティーの高いものとなる。
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