FRBの利上げピークに接近、世界的な引き締めサイクル終了視野に
記事を要約すると以下のとおり。
各国・地域の中央銀行の大多数はインフレ抑制のための利上げサイクルがピークに近づいているか、既に引き締めを完了した段階にあり、先行き金利引き上げを休止して金融緩和に転じる可能性も視野に入ることになりそうだ。ブルームバーグがモニターする主要23カ国・地域のうち、少なくとも20の中銀が2024年に利下げに踏み切ると見込まれる。植田和男新総裁の下、来年まで日銀の金利変更は見込まれていない。 その一方で、米金融当局は利上げ継続の軌道にあると見受けられ、原油相場上昇を受けて、5月2、3両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での引き締めの議論の方が勝っている。 当局者はSVB破綻が米経済に及ぼす影響を評価する上で忍耐を強調している一方、物価圧力沈静化の必要性が減じる可能性を当局者も排除はしていない。 投資家はFF金利が5%を下回る水準でピークを付け、金融当局が年末までに計約0.5ポイント利下げすると予測している。 その上で、23年後半にマイルドなリセッション(景気後退)に陥る公算が大きいものの、年内は金利をピーク水準に据え置くだろうとの見解を示した。 これは、今四半期中の政策決定会合が注目されるのはほぼ確実だろう。「植田氏は4月に中立バイアスにシフトするかもしれない」としつつも、「彼がYCCを撤廃する可能性には懐疑的だとみている。
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