FRB、難題は9月利下げ後のかじ取り-インフレと雇用両面にリスク
記事を要約すると以下のとおり。
米金融当局者は利下げ時期が迫っているとの認識で、おおむね一致している。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長ら当局者は現在、2つの相反するリスクの間でかじ取りを行っている。「ショックが眼前にやってきた場合に自分たちがどこにいたいのかを検討している」と述べた。2つの目標を同時に見据えながら、より大きなリスクがどちらにあるかを見極めるとも言える。FOMCはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを1年余りにわたって5.25-5.5%に据え置いているが、インフレが鈍化するにつれて実質金利は上昇している。物価安定のさらなる証拠を目にしたいとし、労働市場はなお底堅いと主張する。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは7月に前月比0.2%上昇と、2021年2月以来の低水準にとどまった。過度に減速させて景気下降につながらないようにするのが極めて重要だと語った。最近のいくつかのリセッション(景気後退)は労働市場、特に低所得者層に深刻かつ長期間に及ぶ影響を与えてきた。 FRB調査統計局長を務め、現在はブルームバーグ・エコノミクスの米経済調査ディレクターであるデービッド・ウィルコックス氏は「現時点での重大なリスクは、労働市場の軟化が促進され、経済が不必要かつ望まれないリセッションに陥ることだ」と指摘。原題:FedFacesNewPerilasItNavigatesBothInflationandJobRisks(抜粋) 。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース FRB、難題は9月利下げ後のかじ取り-インフレと雇用両面にリスク