ＥＶ市場で強まる逆風、中古需要が低迷－脱炭素化に新たなハードル

排気ガスを出す内燃エンジン車からの脱却は新たなハードルにぶつかっている。
　テスラや競争力のある中国ＥＶメーカーによって引き上げで埋め合わせようとしている。
　ＶＷの金融サービス部門を率いるクリスチャン・ダールハイム氏は「車両の価値が1％下がると利益は1％減る」と指摘。
その多くが来年に3年のリース期間を終えて中古市場に出回るため、こうした問題はさらに深刻化することが予想される。
「それがコスト・オブ・オーナーシップの問題に大きく影響している」と語った。
　ＥＶ市場を巡っては中国が教訓を与えてくれる。
2024年には米国と欧州で重要な選挙が相次いで行われる。
中古ＥＶは大幅な値下げをしてもガソリン車より販売に長い時間がかかるという。
ブルームバーグＮＥＦ（ＢＮＥＦ）によれば、バッテリーはＥＶの価値の約30％を占めているが、この比率は今後数年で下がると予想されている。