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ECB利下げ、インフレ鎮静化と景気回復で可能に-経済には問題山積

記事を要約すると以下のとおり。

今週の利下げは欧州中央銀行(ECB)にとって画期的なことだ。
米国のダイナミズムと中国の台頭に押され気味のユーロ圏は、主要国の低成長、弱い生産性、厳しい人口動態、肥大化した財政の中で停滞している。
 ブルームバーグエコノミクス(BE)の欧州担当チーフエコノミスト、ジェイミー・ラッシュ氏は「何らかの衝撃がなければ、EUは世界の中で大きく衰退し、米国と中国の2国が経済的覇権を争うことになるだろう」と述べた。
 リスクを測る重要な指標であるイタリア国債とドイツ国債のスプレッドは、2024年初めに2年ぶりの低水準まで縮小した。
ECBEasingCyclesofPastTwoDecadesStartedDuringCrisesSource:ECB  このような見方を支えているのは、欧州連合(EU)が新型コロナウイルス禍からの復興プログラム、「ネクストジェネレーションEU(NGEU)」の下での債券発行を可能にしたことや、ECBが景気刺激策を実施し債券市場を抑制するための新たな危機対応手段を発表したことなど、地域レベルでより結束力のある政策だ。
 しかし、地域の長期的課題は、かつてないほど危険なものに見える。
今世紀が始まって以来、EU全体の生産性は一貫して米国より低い。
 最も切迫しているのは、すでに財政規律の回復に苦戦している国々の財政悪化だ。
EuroArea’sDebtLoadIsStayingElevatedFranceandItalybothareseeingupticksSource:IMFFiscalMonitor,April2024  債券投資家は平静であるかのように見えるが、過去の欧州ソブリン債危機は、センチメントがいかに簡単に変化するかという教訓を与えている。

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ECB利下げ、インフレ鎮静化と景気回復で可能に-経済には問題山積

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