ECB、利上げは休止の見通し-他の政策手段が議題に
記事を要約すると以下のとおり。
欧州中央銀行(ECB)は26日、前例のない急速な利上げがインフレ抑制に寄与しているとの見方が強まる中で、1年余りで初めて金利を据え置く見込みだ。中東情勢がエネルギー価格に波及すれば、さらなる引き締めが必要になると警告するエコノミストもいる一方、市場が現在見込んでいるように来年秋までには利下げが必要になるかもしれないとの声もある。何人かの当局者は、満期償還金の再投資を予定よりも早く停止するべきだと考えているが、そのような動きが市場を動揺させるのではないかという懸念もある。金利 ブルームバーグの調査では金利はすでにピークに達しているとの見方が示されたが、当局がこれを確認するのはまだ先になりそうだ。インフレ率を目標に戻すには「十分長い期間」現在の金利水準を維持しなければならないというECBのメッセージに沿っている。今週公表されたECBの調査によると、銀行の信用引き締めは7-9月(第3四半期)も続いた。事情に詳しい関係者によると、ラガルド総裁は今週、欧州連合(EU)高官に対し、インフレとの闘いはうまくいっていると語ったという。 現在のガイダンスでは、満期を迎える債券は2024年末まで全額再投資されることになっているが、このスタンスを見直すべきだとする政策委メンバーもいる。この議論はECBの「オペレーショナル・フレームワーク・レビュー」とリンクさせるのが最善であり、来年の課題だとの意見もある。
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