ＥＣＢ、利上げの容易な部分は終了－今後のかじ取り、はるかに困難に

欧州中央銀行（ＥＣＢ）のインフレとの闘いは新たな段階に入ろうとしている。
　利上げに際しては経済への影響と調達環境についての綿密な判断が必要になる。
インフレがいつピークになるか、その後どの程度迅速に低下するかが分からないため、その後の決定も容易にはなりそうもないと指摘。
そこから先はインフレ抑制のために、低迷する景気をいっそう締め付ける水準へと金利を引き上げていくことになる。
いわゆる量的引き締め（ＱＴ）政策の進め方は妥協を反映した形で決着し、この妥協が12月の利上げの効果が表れる時期を巡る不透明性が、事態をますます複雑にする。
PastECBRateHikesHaveYettoReachConsumersSource:AllianzResearchNote:Fullpass-throughtobankratesexpectedby2QforGermanyandFrance　　15日にその道筋を示すと約束している。
ベアリング・インベストメント・サービシズの欧州担当チーフストラテジスト、アグネス・ベライシュ氏は、ＥＣＢの12月会合で最も重要な決定は恐らくＱＴに関するものだろうと述べ、「市場は指針を求めている。」