ＥＣＢ、プライベートエクイティー業界関連の銀行融資を精査

欧州中央銀行（ＥＣＢ）は、企業のデフォルト（債務不履行）リスクが高まる中、域内の大手銀行がプライベートエクイティー（ＰＥ、未公開株）投資業界にどのように融資しているかを精査している。
　関係者が匿名を条件に述べたところによると、ＥＣＢはレバレッジドファイナンスとして知られるビジネスにおける問題点についての予備的な調査結果を、さまざまな金融機関に提示した。
　中銀による利上げが安価な信用供与の時代に突然終止符を打ち、プライベートエクイティー業界は試練にさらされている。
Europe'sFirmsAreIncreasinglyUnabletoRepayDebtSources:S&PGlobalRatingsNote:DatafromOct.2023isforecast　　欧州の一部銀行がプライベートエクイティー関連の融資をする際の過剰なリスクテークやリスク管理の甘さをＥＣＢは、レバレッジドローンの大きなポートフォリオを持つ銀行は景気が悪化した時に他の銀行よりも貸倒率が高くなると主張。
こうした銀行はそのようなシナリオに備え十分な準備金を積み立てる必要がある論じている。
調査結果に反論している銀行もあるという。