ＡＩ草分け李開復氏の新興企業、８カ月弱でユニコーンに－ＬＬＭ強み

数十年前から人工知能（ＡＩ）に取り組んできたコンピューター科学者、李開復（カイフー・リー）氏の中国スタートアップ企業が設立後わずか8カ月足らずで、企業価値10億ドル（約1495億円）を超えるユニコーン企業に成長した。
今年3月に業務を開始した。
　主要指標では、Yi-34Bがメタ・プラットフォームズの「Llama（ラマ）2」などすでに市場にある有力オープンソース型モデルのパフォーマンスを上回る。
半導体確保　　オープンＡＩが対話型「ChatGPT（チャットＧＰＴ）」を昨年公開した後、幅広い関心がＡＩに集まっている。
　中国でもテクノロジー大手や起業家が同分野に参入。
米国の技術は中国で利用できないため、米中のＡＩ企業は直接競合しているわけではない。
今年10月には中国向けに設計され、先端性がやや落ちるエヌビディア製半導体の販売も規制した。
　グーグルやマイクロソフト、アップルでの勤務経験を持つ李氏は「これは人類にとって最大の進歩であり、われわれ自身を理解する最後のステップでもある」と話す。
最新世代のＬＬＭの能力を目の当たりにするまでは、生きている間にＡＩの有望性が顕在化するのかと自問することが多かったと語る同氏は、ベンチャーキャピタリストとしての通常の役割から離れ、スタートアップのＣＥＯになることを決めた。
「シノベーションでの職務を放置せず、零一万物に週86時間を費やす」としており、睡眠やその他に充てられる時間は1日6時間にとどまることになりそうだ。