７つの公的年金が国連原則に署名へ、運用規模90兆円－ＥＳＧ投資強化

岸田文雄首相は3日、都内で国連責任投資原則（ＰＲＩ）の年次総会に出席し、国内の公的年金7基金がＰＲＩに署名する方向で調整を進めると明らかにした。
　岸田首相は「公的年金基金がサステナブルファイナンスへの取り組みを強化し、その流れを市場全体に波及させていくことを目指す」と強調した。
　岸田首相は「できるだけ多くの機関が署名することを期待する」と呼びかけたが、背景には日本の出遅れ感がある。
　日本では年金基金が自ら署名しなくても、運用委託先が署名していれば、実質的にＥＳＧを重視しているという理屈が成り立つためだ。
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