香港に明日はない、中国経済の再建なくして－スティーブン・ローチ氏

香港に金融ハブとしてのより良い未来を望むのであれば、中国は自国の経済を立て直し、香港の運営を同地区に任せるべきだと、モルガン・スタンレー・アジアの会長を務めたスティーブン・ローチ氏が論じた。
　ローチ氏は先週の英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）のコラムで、香港の株式市場の低迷は過去20年間の経済的繁栄の終焉（しゅうえん）を象徴していると論じた。
私がかつて故郷と呼び、ダイナミズムのとりでとして大切にしてきた都市は、悲観的な見方に「全面的に反論する」と述べ、市場低迷の原因は外部要因にあると主張した。
　史氏は先週の取引所の式典で記者団に「香港はもう終わりだと予言する人が時々いる」が、「われわれは常に、彼らが間違っていることを証明してきたと語った。
　ローチ氏は21日のインタビューで、中国経済の長期的な構造問題を食い止めるための北京の動きは、「これまでのところごくわずかだと指摘した。」
　ローチ氏はこれについて、中国中心の構想であって、「香港が一つの役割を果たすことを認めるものだが、深圳のような他の都市がそれ以上に重要ではないとしても、同程度の役割を果たす可能性もある。」