英財務相が訪米切り上げ帰国、財政計画を検討-減税撤回の観測も
記事を要約すると以下のとおり。
クワーテング英財務相は、国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会開催に伴う米国での日程を切り上げ、現地時間13日遅くにロンドンに向かう帰国の途に就く。大規模経済対策を盛り込んだ補正予算案が財政不安を招き、英債券および外国為替市場では過去3週間にわたり動揺が続いた。 関係者によれば、首相と財務相は否定イングランド銀の債券購入終了迫る、混乱の責任巡り政府と中銀が攻防英年金基金、つなぎ緊急流動性を事業主に要請-貴重な資産処分避ける イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は13日にワシントンの会場に到着した際、大型減税案の撤回が英市場の混乱を終わらせるかとの質問に対しコメントは控え、満面の笑みを浮かべた。高まる危機に対処するため、クワーテング財務相がロンドンに急ぎ引き返した時点で、総裁の笑顔の理由は明白だった。クワーテング財務相は、資産の処分売りを迫られる恐れのあった年金基金に対し、事業主が提供するつなぎ流動性ファシリティーの利用を促す効果もあった。 ステート・ストリートの欧州・中東・アフリカ(EMEA)マクロ戦略責任者ティム・グラフ氏は「ベイリー氏の政治家への圧力がうまくいったようだ。」17日からは英中銀による国債買い入れという安全装置はもはやなく、税と支出で信頼に足る政策発表が行われない限り、市場でショックが再燃しかねないと投資家は不安を隠さない。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 英財務相が訪米切り上げ帰国、財政計画を検討-減税撤回の観測も