英中銀が保有債券の売却開始、初回入札を実施-品薄物に需要集中
記事を要約すると以下のとおり。
イングランド銀行(英中央銀行)は13年間の量的緩和(QE)を通じて積み上げたポートフォリオから、1日に初めて売却を実施した。今回の売却は、世界金融危機と新型コロナウイルス禍を通じて経済を下支えしてきた政策の反転を意図する。米連邦準備制度と欧州中央銀行(ECB)もQEを実施してきたが、いずれも保有国債の売却はまだ始めていない。 この日の売却が英国債相場に及ぼした影響は限定的だった。 トロント・ドミニオン銀行の金利ストラテジスト、プージャ・クムラ氏は「長期債に比べて短期債はよく持ちこたえている」と述べ、ほぼ無難に乗り切ったようだとの見方を示した。償還まで3年未満の債券は今後の入札対象から外れるため、トレーダーが入手を急いだ。 中銀の利上げ効果を限定する恐れのあるゆがみが生じていた。「年明け1月には3年未満のカテゴリーに入ってしまう。」このうち償還期限を迎える債券が約350億ポンドに満たない見通しで、差額は政府が埋め合わせることになる。
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