英中銀、ベイリー総裁悩ます分裂－利下げ時期巡り足並みそろわず

イングランド銀行（英中央銀行）の当局者らは、昨年に利上げサイクルを終了させて以降で最も分裂しているようだ。
　8年の任期の半分を終えた総裁はここ数週間、緩和に前向きな姿勢を強めている。
　ジェフリーズのエコノミスト、モドゥペ・アデグベンボ氏は「金融政策委員会（ＭＰＣ）で議論の中央に近いメンバーが見解を変えるなど、新たな対立が生まれつつある。」
しかし、一部のエコノミストは早ければ6月の利下げもあり得ると予想している。
ベイリー総裁は、インフレ低下の進展を示している。
Yourbrowserdoesnotsupporttheaudioelement.LISTEN:SeniorUKeconomyreporterPhilAldrickdiscussestheBOE’sdivisionsoverwhentocutUKrates.Source:Bloomberg　　市場は中銀当局者の発言に非常に敏感になっているが、メッセージは混沌（こんとん）としている。
ベイリー総裁は、インフレ見通しについて楽観的な姿勢を示している。
英中銀チーフエコノミストのピル氏Photographer:GraemeSloan/Bloomberg　　 ＨＳＢＣの英国担当エコノミスト、エリザベス・マーティンス氏は「ピル氏はベイリー総裁のハト派的な方向に追随していない。」