米経済に迫るスタグフレーションの足音、市場にミスプライスのリスク
記事を要約すると以下のとおり。
金融市場は長引くインフレとリセッション(景気後退)懸念との綱引きに巻き込まれ、米金融当局の次の動きを推し量ろうとしている。そうなれば、市場のミスプライシングが露呈し、今年に入ってからの株式、クレジット、その他のリスク資産の回復は足元をすくわれることになる。多くのファンドマネジャーが選好するのは、質の高い債券、金、価格競争力を維持して景気減速を乗り切ることができる企業の株式だ。何かが壊れるまで金利が高止まりする環境はリスク資産にとっては弱い環境であり、債券からキャリーを得るには良好な環境だと語った。一方、金融当局が注目する個人消費支出(PCE)価格指数は、食品とエネルギーを除くコアが4.9%上昇と市場予想を上回り、1年ぶりの高い伸びとなった。しかし、米金融当局が一段の行動を迫られる可能性が高まっているとも警告している。これは、年初の好調な滑り出しを受けて米株相場がミスプライスしているとヘッジファンド勢がみていることの表れだ。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 米経済に迫るスタグフレーションの足音、市場にミスプライスのリスク