米国債投資家を待ち受ける今週の試練-20年債入札やパウエル議長講演
記事を要約すると以下のとおり。
長期金利が数年ぶりの高水準となっている米国債市場は、23日に20年債、24日に30年物インフレ連動国債(TIPS)の入札が行われ、25日にはパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長のジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)講演という試練を控える。一方、パウエル議長の講演内容次第では、これまでの想定が塗り変わる可能性もある。 その背景としては、底堅い労働市場や引き続き高水準にあるインフレ率、増大する財政赤字穴埋めのための入札規模の拡大などに焦点が移ったことが挙げられる。関連記事:米国債よりも投資家ベースが小さく、特に懸念される入札となる。現行の売りが終わりに近づいているのか、さらに続く余地があるのか手掛かりを得ようと、入札は注目の対象となりそうだ。 経済統計を巡る不確実性の下で投資家は高めのプレミアムを求めている。 ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米金利戦略責任者、マシュー・ラスキン氏は「どの程度のタームプレミアムが設定される必要があるかは大きな疑問点だ」とした上で、「FRBスタッフが用いている期間構造モデルの一部はなおも歴史的に見て低めの長期プレミアムを想定しており、それは誤りと見受けられると話した。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 米国債投資家を待ち受ける今週の試練-20年債入札やパウエル議長講演