米国債市場で勢い付くリセッショントレード－長期的な金利低下見込む

米国債市場では来年の米リセッション（景気後退）を見込む取り引きが活発だ。
債券市場で活発化、23年に米政策金利2％見込む取引－オプション活用 　　今年の急激な金融引き締めが2023年にリセッションの状況をもたらすという決定的な経済的証拠を待つことなく、投資家は債券を買いつつある。
しかし市場は利上げが最終局面にある方が安心できるような取引をしていると述べた。
逆イールドは景気後退の先触れと見なされている。
従って、投資家は　12月2日発表の11月の雇用統計を熱心に見守り、景気悪化や連邦準備制度の政策調整につながる兆候を見つけようとするだろう。
市場はインフレがピークを越え雇用創出も減速し始めていると確信し、ここから徐々に引き締めが緩やかになることを想定しているからだ。
　スワップ市場は現在、実効ＦＦ金利が来年半ばまでに5％前後に上昇した後、2024年初期までには0.5ポイント余り低下する見通しを織り込んでいる。
経済がリセッション入りせずインフレが高止まりすることで来年の利下げへの期待は裏切られるだろうとの見方を示した。