次期日銀総裁人事に世界が注目、予想される金融市場の反応は
記事を要約すると以下のとおり。
日本銀行の次期総裁の人選が最終段階を迎え、市場は各有力候補者の政策スタンスに対する見極めとそれに合わせた準備を進めている。山口広秀氏などサプライズ人事となれば、超金融緩和政策の早期終了期待が一気に高まり、大幅な円高や世界的な債券利回りの上昇につながる可能性がある。 以下は各候補者が指名された場合に予想される市場の反応となる。同氏を黒田緩和の継承者と見なすのは不当かもしれないが、初期反応は円下落、日本株は大幅高となる可能性が高い。「市場はとりあえずマイナス金利政策とYCCの長期化を織り込むことになる」と話した。 野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは、中曽氏の場合、「元々のキャリアとして金融システムなどにフォーカスされてきたので、マイナス金利やYCCの副作用に目が向けられやすいのではないかとの市場の思惑が出てくると予想。」 シティグループ証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、日本株は1ドル=127円に向けて上昇する可能性があると指摘。 影響はさらに広範に及び、国内の金利上昇により海外資産から日本への資金回帰が起こる可能性がある。円と日本の債券利回りは急伸し、米国債利回りも上昇。 野村証の後藤氏は、大きな組織を率いるため、マネジメント経験も重視されるとした上で、浅川氏は「適任ではあるが、二代続けて黒田総裁と同じようなキャリアは敬遠されやすい」と指摘。
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