来年の株式相場は2桁台前半の上昇へ-ブルームバーグ機関投資家調査
記事を要約すると以下のとおり。
世界最大級の機関投資家が来年の株式相場について、2桁台前半の上昇を予想した。上昇を見込む回答者は平均で10%のリターンを予測した。今年はインフレの高止まりや深刻なリセッション(景気後退)によって再び失速する可能性もある。また、回答の多くは年後半の株価上昇を見込んでおり、前半には一段安となることがあり得る。米S&P500種株価指数も恐らく同様の見込み。 ブルームバーグは11月29日-12月7日に、大手運用会社の運用者やストラテジストから聞き取り調査をした。理由の一つはバリュエーションで、MSCIのACWIは現在、向こう12カ月の予想利益に基づく株価収益率(PER)が長期の平均付近だと指摘した。銀行株とインドやインドネシア、ベトナムなどの新興市場を支持する運用者もいた。 バリュエーションはまだ比較的割安で来年は債券利回り低下が見込まれることから、アップル、アマゾン・ドット・コム、グーグルの親会社アルファベットなどの大型テクノロジー株が上昇すると運用者らは予想した。 今年の調査で予想された10%の年間上昇率は09年や19年など過去の反発局面を下回る。 インフレと成長が鍵を握るとの認識は、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のファンドマネジャー調査結果と一致する。 またブラックロック・インベストメント・インスティチュートのアジア太平洋(APAC)担当チーフ投資ストラテジストのベン・パウエル氏は、今年の金融引き締めを「稲妻」にたとえ、「雷、つまりダメージが来年やってくると予想した。
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