日本製鉄のＵＳスチール買収計画、全米鉄鋼労組トップが成否を左右か

デービッド・マッコール氏は、全米鉄鋼労働組合（ＵＳＷ）のトップとして一世代に一度あるかないかの機会を捉えようとしている。
　マッコール氏は闘いの準備をしている。
　ＵＳＷの影響力は近年、かつてないほど強くなっている。
　日鉄のＵＳスチール買収計画は、対米外国投資委員会（ＣＦＩＵＳ）による審査を受ける。
ＵＳＷは2月の発表資料で、バイデン氏から支持してくれるとの「個人的な保証」を得たとしている。
数日以内に日鉄と会合　　マッコール氏は、日鉄との話し合いで労組にとって最も重要な点は労働協約と年金制度、退職者向け医療、設備投資、利益共有だと指摘している。
　日鉄は、組合にとって重要な事項について大きく譲歩する用意があると投資家に伝えている。
日鉄は「ＵＳＷに対し、ＵＳＷとＵＳスチールの間で現在結ばれている全ての合意を尊重し続けるのに必要な財務力があると保証した。」
ＵＳＷは買収への反対姿勢を公には維持しているが、協議を進めることが可能になった。
　秘密保持契約の締結は日鉄と労組の間でやりとりが前進した兆しだと主張する声について、マッコール氏は「それはうそだと私は断言する」と発言。
国家安全保障上の懸念が確実に対処されるよう、適切な当事者と協力することにわれわれはコミットしているとコメント。