新興市場資産への｢激しい｣売りがやってくる－ヘッジファンドの英マン

新興市場への弱気スタンスで昨年の成績が同種ファンドの99％を上回ったヘッジファンドの運用会社、英 マン・グループは、今年2月以降の売りが同社の懐疑的見方の正しさを証明したとし、年内の一段の下落を予想した。
当社のポジションはこれまでで最もデフェンシブな部類だと述べた。
　今年これまでのところ、中国の経済再開やドル安、世界的なインフレ見通しの緩和は新興市場債ファンドは年初来1％のマイナスと、同種ファンドのリターンについて、会社方針を理由にコメントを控えた。
　同氏はそれでも、新興市場の債券スプレッドと通貨、金利のこれまでの動きは新興国のマクロ経済見通しの変化ではなく、主に米国の流動性に左右されてきたとの見方を重ねて示した。
銀行向け緊急貸し付けが当局のバランスシート縮小の動きを一時的に反転させたが、この効果もファシリティー利用縮小で薄れるだろう。
　「今後6－9カ月の展開を予想すると、リスクリワードの視点から、リスク資産にとって逆風となるからだと同氏は話した。」