原油市場にＯＰＥＣプラス減産ショック、バレル100ドル再び視野に

石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）と非加盟の主要産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」による2日の協調減産決定で、原油相場の見通しは修正を余儀なくされた格好だ。
　元ホワイトハウス当局者で米ラピダン・エナジー・グループを率いるボブ・マクナリー氏は「強気のシナリオがある」と指摘。
国際的な指標となる北海ブレント原油は、3日の取引で一時8％を超える上昇となった。
ＲＢＣキャピタル・マーケッツのチーフ商品ストラテジスト、ヘリマ・クロフト氏はサウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相を「どんでん返しの王子」と呼んでさえいる。
　今回のＯＰＥＣプラスの決定は、世界経済の悪化と銀行危機が原油市場に強く影響するとみていると述べた。
　エド・モース氏らシティグループのアナリストは「ＯＰＥＣプラスの行動は明らかに、一層弱まりつつある相場を支えることに重点が置かれている」とリポートで指摘。