円はなぜこれほど弱いのか、日本経済への影響は-QuickTake
記事を要約すると以下のとおり。
円は対ドルで約34年ぶりの水準に落ち込んでいる。その主な要因は、日米の金利差が大きいことにある。米国の予想以上に力強い経済成長と根強いインフレ圧力を背景に米金融当局による利下げ観測は後退しており、日米金利差は当初の想定よりも長く維持される可能性が高い。ただ、植田総裁は、当面は全体的に緩和的な金融環境が継続するとの見方も示しており、急速あるいは大幅な利上げが実施される可能性は低い。3.日本経済にとって弱い円が意味することは?一般的に円安は、訪日観光客の購買力向上を通じて観光業界を押し上げる効果もある。日本では桜の開花が早まったこともあり、3月に記録的な数の観光客を迎えた。インフレ率を上回る賃金上昇が、消費者の購買意欲を高める可能性が高い。日銀は、力強い賃金の伸びが個人消費の押し上げにつながるかどうかを見極めるため経済指標の分析を進めている。賃金上昇にもかかわらず消費が回復しなければ、景気の勢いが失われ、追加利上げの正当化は難しくなるだろう。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース 円はなぜこれほど弱いのか、日本経済への影響は-QuickTake