円がウォール街の人気トレードに、避難先通貨としての地位を回復

円は外国為替市場で避難先としての地位を回復しつつある。
　ラッセル・インベストメンツの通貨責任者、バン・ルー氏は、「昨年は極端な円安だったが、今はその反動を目にしている。」
円の上昇は円安に賭けていたヘッジファンドに不意打ちを食らわせており、ウォール街は世界経済へのさらなる衝撃に対して自国通貨が優位になる。
　ＵＢＳグループのアナリストらは「銀行セクターのストレスは、米国の地域金融機関により集中すると考えており、米国の優越性が薄れることで大きな恩恵を受けるユーロと円を引き続き有望視する」と述べた。
　モルガン・スタンレーはさらに強気で、円の目標を約9％高い120円に設定。