人類は再び空の旅を楽しむ－燃料消費、新型コロナ禍前の水準に戻る

今では、バカンスに出掛ける人たちを乗せた航空機がひっきりなしに上空を飛び交うようになった。
国際航空運送協会（ＩＡＴＡ）は、今年は記録的な旅客数を見込む。
　一方、石油業界にとってはこの復活は歓迎すべきことだ。
　業界コンサルティング会社ＦＧＥの精製品責任者、ユージン・リンデル氏は、「人類は再び旅行をするようになった。」
今年はアジア、欧州、北米で大幅に増加し、9.7％の伸びが見込まれている。
JetFuelComebackEvolutionofjetfueldemandcomparedwith2019Source:Vitol　　とはいえ、世界最大の独立系石油商社ビトル・グループのアナリスト、サイモン・ウォーレン氏は、今年のジェット燃料需要は日量65万バレル増加すると予測している。
回復の主役は短距離路線。
ディーゼル燃料は、ジェット燃料と比較的類似した燃料タイプで、世界の石油市場でより大きなシェアを持つ。
その上で、昨年は国際線の便数がまだまだ非常に少なかったと指摘した。
　国際エネルギー機関（ＩＥＡ）もＦＧＥも、暖房用灯油を含むジェット燃料の消費量をわずかに減らすため、より多くの客を搭乗させ効率を上げようとしていると説明した。