なぜ、企業ドメイン、事業ドメインを定める必要があるのか。
能力ある企業はあらゆる業種、業態、場面で活躍すればいいし、限定する必要なんてないのではないか。
力のない企業であれば、チャンスがあると思う業界にはどんどん手を出して、試してみることが大切なのではないか。
そこで、企業ドメインと事業ドメインを改めてお勉強。
社内リソースに余剰があったとき、社会貢献の思いもあってまるで別の要請に応えてそちらに「新事業のつもりで」充てたことがある。
しかし、うまく立ち上がらないばかりか、後々足を引っ張られることに。
企業・事業ドメインはしっかり意識することが大切だと思い知らされた。
その新しい取り組みは、企業ドメインの範囲内にあるか。
既存の事業ドメインと相乗効果を生めるか。
リソースの競合はないか。
よく考えないと、社内で足を引っ張り合うことになる。
エーベルによれば、ドメインは、
(1)どのような顧客層(who)に対して、
(2)どのような顧客ニーズ(what)を、
(3)どのような技術(how)を
用いて提供するかによって、決定される。
なぜ、事業ドメインを設定するのか、事業ドメインの設定が重要視されるかという理由は、不必要な多角化を避けることといわれる。
過度な経営資源の投入や分散を防ぐためだ。
つまりは、余計なことに手出しすると資源を奪われ浪費しちゃうよね、ということ。