中国株、海外資金動向のデータ公表停止－今年は売り越しとなる可能性

中国本土の株式市場は2024年に初めて年間ベースで外国勢の売り越しに見舞われる可能性がある。
　この変更は4月に初めて示唆されていた。
　アバディーン・アジアの投資ディレクター、シンヤオ・ヌン氏は「当局がデータ発表を中止したのは、データが思わしくなく、不安定だからだ。」
　データがないため、投資家は海外事業体が保有する金融資産に関する中国人民銀行（中央銀行）の四半期報告に頼らざるを得ない。
期待された企業業績の回復が実現せず、政策支援も不十分だった。
  　　モルガン・スタンレーのローラ・ワン氏らアナリストは15日のリポートで、「期待外れのマクロ指標が発表され、政策緩和は依然として消極的で、市場心理が停滞している。」