中国の回復は脆弱なままか、当局は警戒維持も－貿易・物価統計発表へ

今週発表される中国の貿易統計とインフレ統計では、同国経済の回復が脆弱（ぜいじゃく）なままであることが示される公算が大きく、政策当局はさらなる刺激策を打ち出すよう引き続き圧力にさらされることになりそうだ。
9日に発表される8月の同国消費者物価（ＣＰＩ）と生産者物価（ＰＰＩ）のうち、ＣＰＩは恐らくプラスになったと国営メディアが報じている。
そして、不動産市場で続く落ち込みで、中国の建材輸入需要は抑制されている。
　ブルームバーグ・エコノミクス（ＢＥ）は「中国規制当局が発表した既存の住宅ローン金利の引き下げはＢＥの従来の想定よりも大幅で、不動産バブルをさらに膨らませるのを回避しつつ消費を刺激するよう、うまく設計されている」との分析を示した。
シティグループのエコノミストによれば、食品価格の上昇や旅行・外食などサービス支出の増加も8月の雇用統計など労働市場関連の統計発表ははるかに薄めだ。
　同日には8月の米供給管理協会（ＩＳＭ）非製造業総合景況指数が発表される予定で、エコノミストは緩やかなペースでの拡大となったと推計している。