世界の投資家、習氏演説で始まる中国共産党大会に注目－市場どう動く

中国の経済と市場に対する悲観論が強まっている。
オフショア人民元は年初来でドルに対し約11％下げ、2010年からのデータで最大の年間下落率となる方向だ。
　新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策やさまざまな業界に対する締め付け、米国との関係悪化を経て、党が安全保障と発展のバランスをどう取るかが新たな焦点になるとマッコーリー・グループはみている。
ゼロコロナ　　国慶節（建国記念日）の連休後、党機関紙の人民日報は連日の論評で、習氏肝いりのゼロコロナ政策を擁護。
CovidSpreadsinChinaCasesriseonnationalholidaytravelrushSource:ChinaNationalHealthCommission　　習氏の演説後に株式市場では、大きなボラティリティーが生じる可能性がある。
中芯国際集成電路製造（ＳＭＩＣ）華虹半導体韋爾半導体（ウィル・セミコンダクター）　　バイデン政権の発表を受け、こうした中国の半導体メーカーが株式市場で売り込まれたが、テクノロジー覇権を狙う習氏がサイエンスを重視するセクターに向け刺激策は、今後も緩和策が続く可能性を示唆している。
　ドイツ銀行のＡＰＡＣ（アジア太平洋地域で予想される成長率3.2％を下回る。
　ここ数年、経済成長率目標が強調されなくなったことを受け、経済成長を巡る習氏の発言が注視されている。
  　　ルーミス・セイレス・インベストメンツ・アジアのシニアアナリスト、ボ・チュアン氏（シンガポール在勤）は、党大会中に中国人民銀行（中央銀行）と金融監督当局が記者会見を開くのが一般的であり、「人民元に関し鼓舞するような話がなされる公算が引き続き大きいと分析している。」
　ここ数年、米中間の緊張の中心となっているのが台湾だ。
中国の軍事的野心が強まれば、以下のような関連銘柄が値上がりする可能性もある。
次の銘柄などが注目されている。