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マグロの競りに垣間見える日本の現状、物価・賃金の好循環には至らず

記事を要約すると以下のとおり。

マグロの価格高騰からもうかがえる日本の歴史的な物価高と購買力の低下。
生と冷凍のマグロがずらり並ぶ競り場に参加者が集まり、開始を知らせる鐘が鳴る。
マグロの卸値が高騰する一方、小売業者は給料が大きく下回る。
 物価に変化の兆しが表れても日本銀行の黒田東彦総裁は金融緩和を堅持する姿勢を繰り返し表明している。
東京都水産物卸売業者協会の浦和栄助専務理事は、観覧用バルコニーから競りを見ながら豊洲市場全体で価格が上昇している理由をこう解説した。
日米金融政策の方向性の違いを主因とする円安の進行は、輸入コストを押し上げている。
客離れを恐れて企業の多くが負担を肩代わりしているからだ。
 吉橋氏。
「果たしてここで値上げをしちゃって、お客さんがついてきてくれんのか」と不安を吐露した。
中小企業を中心に円安で膨らんだコストの吸収に苦慮する一方、大規模輸出企業などは円安の恩恵を受けている。
「いつまで続くんだろう。」
 同店を訪れていた看護師の三森希実さん(38)と両親の坂井敏郎・美枝子夫妻は、ハワイ旅行を計画していたが、円安であまりにもコストが上がらないことが問題だと語った。
すし店「吉恒」(千葉・浦安市)Photographer:NorikoHayashi/Bloomberg  三森さんの家族はすしが手頃な価格で提供される限り、これまでと変わらずこの店に通うつもりだ。
 吉恒ではランチタイムに、マグロなどのにぎり8貫に茶わん蒸しが付いた特別メニューを900円で提供している。

[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース マグロの競りに垣間見える日本の現状、物価・賃金の好循環には至らず

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