マイナス金利解除織り込みは行き過ぎとの声、景気・物価押し下げ懸念
記事を要約すると以下のとおり。
日本銀行の金融政策への市場の見方が反映されるオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)相場は、マイナス金利解除まで織り込んでいる。 野村証券の谷栄一郎チーフストラテジストも「さすがに疑問符が付く軌道だ」と語る。急ピッチの利上げ織り込みはYCC撤廃時の混乱に備えたヘッジ、債券先物の市場機能喪失、保有資産の損切りなどによる「需給のゆがみが反映されている可能性がある」と指摘。20日発表の全国のコアCPIも同程度の伸びが見込まれている。OIS金利からインフレ期待を差し引いた実質金利は0.3%付近で推移している。 黒田東彦総裁は12月会合後の会見で、実質金利は高止まりする可能性があると指摘。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美チーフ債券ストラテジストも「利上げをするには日銀が経済、物価の先行きに自信を持っていることが必須条件だが、世界経済が減速するとの見方がコンセンサスになる中、今の時点で利上げを織り込むのは時期尚早だ」と語る。松沢氏は「今回の決定会合の焦点は、日銀が利上げ期待をいかに鎮められるかだろう」とみている。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース マイナス金利解除織り込みは行き過ぎとの声、景気・物価押し下げ懸念