ヘッジファンドの悪名高い取引、債券強気派にスティープ化警戒促す
記事を要約すると以下のとおり。
高いレバレッジを効かせた人気の米国債取引に殺到するトレーダーに、イールドカーブの急変に警戒するよう世界中の投資家が警鐘を鳴らしている。 現物債と先物の価格差からの利益を狙うこの戦略は今年人気が高まる可能性があるのは明らかで、これが問題を引き起こすことは確実だと話す。 最近の米国債顧客調査によると、資産運用会社が、積極的に取引相手方になっていることがこの取引を膨らませ続けてきたことを示唆している。 長短利回りの逆転幅が100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に達する中で、ポジションが極端になった。日本国債 このような取引は米国債だけに限ったものではない。 投資家は今、ベーシス取引を崩壊させ得る次の引き金に目を光らせている。投資家はこの取引が失敗した時の「流動性スクイーズ」を心配していると語った。 ティー・ロウ・プライス・グループの香港在勤マネーマネジャー、レオナード・クワン氏は、ベーシス取引を揺るがせるほどの変動を引き起こすには大きな衝撃が必要になるとみている。 インターコンチネンタル取引所とバンク・オブ・アメリカ(BofA)の指標によれば、米国債のボラティリティーは最近数カ月に低下したが依然として20年初めに比べると2倍近い。システム内の流動性の低下に伴い資産運用会社のポジションはほぼ完全にその逆になっている。「 ベーシス取引に参加するヘッジファンドが多ければ多いほど恐らく」、米国債市場にもたらす可能性があると、アジア富裕層の資産を管理するファロ・キャピタルのポートフォリオマネジャー、ハムザ・アユブ氏は警鐘を鳴らす。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ヘッジファンドの悪名高い取引、債券強気派にスティープ化警戒促す