高い品質を保ちながら量産するという、高次元での調和を図ることができてこそ、プロフェッショナルなのではないかと思う。
再現性の高い仕事をすることは、プロフェッショナルの条件のひとつだと思う。
同じことを何回でも繰り返すことができること。
例えば料理人。
何十食と量産することができて、プロの料理人だ。
少なくともチャーハンのプロと呼んでいいのではないか。
一日に一食のチャーハンを作るのがやっとだ、というのではプロフェッショナルではないだろう。
あるいは未だに完璧なチャーハンを作ったことがないので、一日に一食、究極のチャーハンを作ることに命をかけている、というのは、料理研究家かも知れないが、プロの料理人ではないだろう。
さらには、やはりその日ごとに、ひと皿ごとに、味が違うようであればプロの仕事とはいえない。
同じ味を再現できるレシピがあり、それを量産できるからこそ、プロフェッショナルだ。
レシピになっていない口伝でも構わない。
料理人の舌が一定の味を保つ、ということもあるだろう。
高い品質を保ちながら量産するという、高次元での調和を図ることができてこそ、プロフェッショナルなのではないかと思う。