プライベートエクイティー投資会社が負債積み上げ-リスク指摘の声も
記事を要約すると以下のとおり。
プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社が借り入れの仕組みをさらに複雑化させ、新たな負債を追加するケースが増えている。米国のジャンク格付け企業でさえ、最近の債券発行での金利は10%だった。生じ得る損失への貸し手の懸念が浮き彫りになる。「火山の噴火と竜巻が同時に起こるようなものだ」と述べた。ピッチブックのデータによると、PE投資会社の手元資金は少なくとも2008年以降で最低に近い。PE投資を管理するマネジメント会社や事業体が借り入れるこのローンは、手数料収入や株式配当などのキャッシュフローを担保とするものだ。これは通常は、PE投資会社が投資家に資金を調達するため、ゴールドマン・サックス・グループを含む金融機関からNAVローンで借り入れた。一部のPE会社は19%もの金利で資金調達Source:Bloomberg カーライル、ハーク・キャピタル、オークツリー・キャピタル・マネジメントが出資する17キャピタルなどの貸し手であるハーク・キャピタルのパートナーで共同設立者のラファエル・カストロ氏は、「電話がかかってくるようになったと述べた。」 貸し手の約83%が、過去1年でNAV取引の機会が増えたと報告している。同社の試算によると、NAVの融資額は30年までに7倍の約7000億ドルに膨らむ見込み。 35億ドル余りを運用する機関投資家アリーナ・インベスターズの創業者兼最高経営責任者(CEO)、ダン・ズワーン氏は、「投資家コミュニティーはエコシステム全体における根本的なレバレッジについて、信じられないほど認識していないと指摘。」GPの利害関係を強くするためだ。ただ、配当支払いに使われることはまれだという。 アレス・マネジメントのオルタナティブクレジット戦略担当マネジングディレクター、リチャード・セハヤック氏は、新しい商品であるためデフォルト(債務不履行)発生は確認されていないが、それは一部の貸し手に損失が発生していないということではないと指摘した。ハッカー氏はあまり心配していないとして、こうした取引は双方の利益に基づいていると説明。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース プライベートエクイティー投資会社が負債積み上げ-リスク指摘の声も