パックウエスト救済の舞台裏、陰の立役者はまたもダイモン氏

米カリフォルニア州の地方銀行持ち株会社パックウエスト・バンコープは借り入れを重ね、窮地に追い込まれていた。
この救済劇の陰の立役者がＪＰモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者（ＣＥＯ）だ。
選択肢が尽きつつある中で、就任したばかりのパックウエストの支店Source:KyleGrillot 　　テイラー、ウルフ両氏は合併合意の一環として、ＰＥ投資会社ウォーバーグ・ピンカスとセンターブリッジ・パートナーズから総額4億ドル（約560億円）の出資を取り付けた。
この時のプレースメントエージェントがＪＰモルガンが同行とパックウエストの合併を後押しするために一戸建て住宅のローン債権について、合併後に売却する必要があるとの結論に至っていた。
ＪＰモルガンが住宅ローン買い入れ、パックウエストが地銀を巡る混乱で影響を受けていた4月から同行に強い関心を寄せていた。
　ただ、同氏はその後、政府の支援は一切なかった。
　規制当局はこの合併が比較的早く承認プロセスを通過することを示唆しており、今のところ投資家たちも支持しているようだ。