ドルの時間は限られている-全ての通貨の上昇に賭ける資産運用会社
記事を要約すると以下のとおり。
ドルは少なくとも今年に入ってからは長期低迷の予測を覆してきたが、大手資産運用会社は米国例外主義が衰える中でドルが優位を保つ時間は限られていると考えている。しかし、インフレが和らいだことで米連邦準備制度が緩和を開始する可能性が高いためだという。 ブルームバーグが集計した米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドは7日までの週に3月以降で初めてドル売り越しに転じ、下落に備えていた。 3660億ドル(約50兆7000億円)を運用するM&Gインベストメンツの公債担当最高投資責任者(CIO)、ジム・リービス氏は対円でドルをショートしている。ドル安 過去1カ月に、10カ国・地域(G10)通貨は全て対ドルで上昇した。 UBSアセットの新興市場・アジア太平洋地域債券責任者、シャマイラ・カーン氏(ニューヨーク在勤)によれば、ブラジル、メキシコ、チリ、コロンビアを含む中南米諸国の通貨がアウトパフォームする可能性が高い。 ロンバード・オディエの資産配分責任者クリスチャン・アブイデ氏も、スイス・フラン、ユーロ、円と並んでレアルが上昇すると見ている。安全需要 ドル安がさらに進むと確信できない投資家もいる。米国は欧州や中国に比べれば良好な状態だと話した。また、世界の基軸通貨であるドルはリスク回避志向が強まる環境で上昇する傾向があり、リセッション懸念が新たなドル高を促す可能性がある。「ドル以外の通貨を買う第一段階はすでに始まっている」と同氏は述べた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ドルの時間は限られている-全ての通貨の上昇に賭ける資産運用会社