トレーダーは米労働市場の改定データに注目、米国債上昇支えると期待

米国債のさらなる値上がりを期待している投資家は、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が積極的な利下げを開始する必要性を探るため、米労働市場の改定データに注目するだろう。
エコノミストは今年これまでの雇用の伸びが当初の発表より弱かったと見込んでいる。
21日遅くに公表が予定されている米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事録と合わせると、「ＦＲＢの利下げとドル安を示唆する材料になるだろうと同氏は指摘した。」
　ジェフリーズ・インターナショナルの欧州担当チーフエコノミスト、モヒト・クマール氏は「雇用者数の改定値は、これまで考えられていたよりも回復力が弱かったことを示す公算が大きい」とした上で「しかしこれは後向きなデータでありマクロ的な見方を変えるものではないため、市場への影響は限定的かもしれない」と話した。
金利の先行きを示す手がかりが焦点だが、当局が現在の量的引き締めをいつ完了させるかについてのガイダンスにも関心が集まる。
　投資家はドル安を予想し、2020年以降で最もドルに弱気になっている。
しかし「ＦＲＢに関する多くのネガティブ材料はドル相場にあるようだ」と続けた。