シェブロンのヘス買収に暗雲、賛否問う株主投票でＩＳＳが棄権促す

米石油大手 シェブロンによる530億ドル（約8兆2900億円）での ヘス買収計画の賛否を問う株主投票について、影響力のある米議決権行使助言会社が棄権を呼び掛けた。
　シェブロンとして過去20年間で最大規模になる見込みのヘス買収案件は米連邦取引委員会（ＦＴＣ）の承認がなお必要。
シェブロンの買収提示額との差は1株当たり9.03ドルと、5.6％縮小した。
同開発プロジェクトを運営するエクソンは3月、国際商業会議所（ＩＣＣ）にヘスが保有する。
　ＩＳＳは、シェブロンとヘスが「買収発表後の数カ月間にわたって」先買権について「株主に迅速な報告をしない判断を下した」と指摘。
シェブロンの広報担当者は、「われわれはヘスが株主投票で成功を収め、買収が完了することを期待していると答えた。」