サンフランシスコ、家賃設定ＡＩソフト使用禁止へ－価格つり上げ懸念

米国で最も家賃が高い都市の1つで、人工知能（ＡＩ）の世界的な中心地でもあるサンフランシスコでは、賃貸物件の家賃設定の推奨に使われるアルゴリズムソフトウエアが禁止となる方向だ。
　この禁止条例案は、人々が市外に移り住み、ダウンタウンのオフィス空室が増えたものの、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的な大流行）時およびその後に住宅家賃が上昇していることを踏まえ、この条例案を提出したという。
　サンフランシスコ市長選への出馬を表明しているペスキン氏は、「この談合的な価格操作・価格つり上げソフトウエアは違法と判断されるだろうと指摘。」
リアルページは同社のソフトウエアについて、「法律に準拠するように構築されているとし、この禁止条例が最終投票で可決されれば、サンフランシスコの賃貸市場の約10％に過ぎず、同市の家賃高騰は住宅の「深刻な供給不足」が要因だとの見解を示した。