クレディＳ、資産流出ほぼ止まったとレーマン会長－株価急反発

スイスの銀行クレディ・スイス・グループのアクセル・レーマン会長は、顧客資産の大規模な流出はほぼ止まったと述べた。
　クレディ・スイスを巡っては安定性についての臆測が生じ、第4四半期（10ー12月）に入ってからの流出額は約840億スイス・フラン（約12兆円）に上っていると、同行が先月明らかにしていた。
クレディ・スイスのアクセル・レーマン会長Source:Bloomberg　　「顧客と話したが、今後は流入に転じるだろうと理解していると述べ、「既に部分的にはそれが起きている。」
　クレディ・スイスの資産流出は主要事業のウェルスマネジメントで運用資産全体の約10％に上るなど、投資家に働きかけているが、長期下落で株価は増資引き受け提示価格に近づいていた。
株主はその権利を行使するだろう。
クレディ・スイス株価はチューリヒ時間2日午後2時8分時点で9.9％高の2.96フランで取引されており、年初来の下げを65％に縮小した。