クレディ・スイス債2兆円強が無価値に、36兆円規模の市場に打撃
記事を要約すると以下のとおり。
スイスの銀行大手
UBSグループによる買収合意を受け、
クレディ・スイス・グループの債券約160億スイス・フラン(約2兆2800億円)相当が無価値になった。2017年に破綻回避でスペインのサンタンデール銀行に買収された同国ポプラール・エスパニョール銀行のジュニア債保有者が被った13億5000万ユーロ(現在の為替レートで約1900億円)の損失を大きく上回る。これはクレディ・スイスも先週の投資家向けプレゼンテーションで言及していた。「資本構造の序列を尊重する必要がある」として、株主には何も残さず、資金をAT1債投資家に回すべきだったと考えている。 ピムコとブルーベイは買収合意発表前の17日までに、破綻しそうな企業に通常見られる水準で既に取引されていた。トレースによると、発行から1年に満たない16億5000万ドルの債券の一部または全体を国有化し、同行AT1債を完全に無価値にするか、あるいはUBSによる買収で債券保有者には全く損失が生じないという2つのシナリオを想定して取引が行われた。 合意がまとまった時点では、額面1ドル当たり20-70セントの間で変動していた。センシティブな市場環境を理由に匿名を条件に語ったが、同CEOのコメントは米国で銀行3行が相次ぎ破綻し、クレディ・スイスがUBSに買収されるという状況を受け、世界の金融コミュニティーが緊張状態にあることを裏付けている。 アバディーンの投資ディレクター、ルーク・ヒックモア氏はクレディ・スイス債を発行する必要がある銀行とそうでない銀行を分類し分析することになるだろうと話した。恐らく段階的に廃止されることになると述べた。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース クレディ・スイス債2兆円強が無価値に、36兆円規模の市場に打撃