クオンツファンド、米株投資再開への態勢整う－買い圧力に拍車との声

新型コロナウイルス禍以来の大規模な米国株の巻き戻しが終わり、トレンド追随型のクオンツファンドは株式市場に復帰する準備が整った。
　バークレイズのストラテジストは「市場が安定し、データがより穏やかな内容に転じれば、ファンドの買い圧力はさらに強まる可能性が高い」と15日付の顧客向けリポートで指摘した。
ＶＩＸが株価急落前の水準に戻った今、同ファンドは通常、ポジションを売却するのは素早いが、ポジションを再び積み増すと予想される。
　バークレイズの欧州デリバティブ・グローバルクオンツ投資戦略（ＱＩＳ）責任者、アンシュル・グプタ氏はインタビューで「今回の正常化プロセスはより速いペースで進み得る。」
成長懸念から株式のロングをほぼ完全に解消したためだ。
　「彼らは資産が上昇することだけを望んでいるとグプタ氏。」
このファンドは通常、ボラティリティーおよび特定の資産クラスとの相関をできるだけ低くする必要がある。
　ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナルのクロスアセットストラテジスト、チャーリー・マケリゴット氏は「長期的な買いのフローは巨大だ」と話した。