カフェラテだけで3830億通り、スタバは顧客を待たせない店になれるか

スターバックスの店舗に人々の足が向かなくなっているとすれば、一番の理由はグランデサイズのブロンド・バニラ・ラテが7ドル（約1050円）もすることでも、ベンティ・モカ・クッキー・クランブル・フラペチーノが590キロカロリーもあることでもない。
ラテだけでもそのバリエーションは3830億を上回る。
同氏は昨年、自分の子供たちには手の込んだドリンクを注文しないよう頼んでいると投資家らに語った。
すくいやすいという理由で、氷のサイズを小さくすることさえいとわない。
　新型コロナウイルス禍にオンラインでの注文が急増し、カスタマイズがさらに容易になったことも、従業員のストレスを重くした。
追加アイテムは年間10億ドルを超える売上高をもたらす。
全店舗で1日当たりの顧客数が5人増えれば、年間売上高は9億ドル以上押し上げられる。
　創業以来大事にしている居心地の良さと快適さというルーツに、忠実であり続けることは可能だと同社はいう。
ニュージャージー州の店舗では平日というのに、バリスタ2人が背中合わせに立って続けざまにドリンクを作る中、スタッフ同士が押し合いながら顧客に料理を届けたり、20キログラムもの氷の入ったバケツを運んだりしていた。
冷たいムースフォームを作るポータブル機器が使われている。
ウォール街に対しサービスのスピードアップを約束する一方で、顧客とのつながりを大切にしているかどうかで従業員が評価されることを考えると、会社の目標を達成するのは難しいからだ。
原題：StarbucksIsDesperatetoCuttheWaitfor383BillionLattes（抜粋） 。