ウォール街も不安、米株「T+1」前夜-外為市場が火種になる恐れ
記事を要約すると以下のとおり。
米国で証券取引の決済期間を短縮し、決済日を約定日(トレードデート)の翌日とする「T+1」が5月28日から始まる。ForeignInvestmentsinUSMarketsEclipse$25TrillionOverseasholdingshavesoaredamidUSstockoutperformanceSource:USDepartmentoftheTreasury,FederalReserveBoard 米国市場に約27兆ドル(約4200兆円)相当の資産を保有する国際投資家は、キャッシュフローの出入りと資産売買が異なるスピードで動くミスマッチに対応せざるを得ない。 今月末までに世界の主要株価指数の組入銘柄入れ替えが実施されたり、再編の予定が公表されたりする時期と重なり、ストレステストで直ちに万事試される格好になる。株式取引は歴史的にマニュアルで行われ、決済にはずっと長い時間を要したSource:Ilbusca/DigitalVisionVectors/GettyImages JPモルガン・チェースの内部モデルによると、顧客のために処理する為替取引の約4分の1が影響を受けることになる。 ゴールドマン・サックス・グループでグローバルバンキング&マーケッツの市場ストラクチャー&戦略的パートナーシップ責任者を務めるエイミー・ホン氏は今月、ブルームバーグ主催のセルサイドリーダーズフォーラムで、「テクノロジーと決済が行われる実際の方法だけに限っても、多くの不安が存在する。」トレーディングプラットフォームの準備が十分でないと28%が予想した。 資産運用会社にとって、それは重要な時間帯となる。しかし、流動性が低下することで知られる「ウィッチングアワー(魔の時間帯)の始まりでもある。」Bid-OfferSpreadsWidenatEndofUSSessionLiquiditythinsastradersheadhome,complicatinglatecurrencytradesSource:Bloomberg 為替市場は週末には閉まり、流動性はアジアと欧州に続き、米国が休みに入る直前が通常最も低下する。 「その時間帯に何が起きているかについて、より多くのデータが得られれば、銀行や資産運用会社は、月末や四半期末、祝日前後に問題が先鋭化し、「ボラティリティーの著しい増大とスプレッド拡大を引き起こす危険を警戒する。」海外投資家が現地の祝日前に米国証券を取得する場合、実質的に「T+0」決済を強いられる。
[紹介元] ブルームバーグ マーケットニュース ウォール街も不安、米株「T+1」前夜-外為市場が火種になる恐れ