たい焼きは、世界にアピールすべきクールジャパンコンテンツであると思います。
日本に旅行に来る外国人に対して、「日本に行ったら食べたい!」と思ってもらえるように、もっと知ってもらいたい。
その理由を3つ、挙げます。
1.世界共通で理解できるモチーフ
魚の形の焼き菓子で、しかも「鯛」というおめでたい象徴であるということは、非常に分かりやすい。FISH、HAPPYという単語は、英語レベルが高くなくても説明もし易いはずです。
そしていわゆるジャンクフードであること。街角で買って、その場で食べることが美味しい。寿司やすき焼きなどと違って、その手軽さは誰にでも楽しめるものなのです。
2.人種・年齢・宗教を超えて受け入れられるスイーツ
あんこ菓子は、東アジアでは比較的食べられている食品です。中国の月餅や韓国のホットクなど、形・味・食感は違えど、あんこに馴染みはあるのです。
欧米でもビーンズペーストは食べられていますので、あんこというのは世界共通のスイーツなんですね。
アルコールや肉類は宗教によって受けれるもの、受け入れられないものがあります。
小麦・豆が原材料の食品は、イスラム教を信仰する地域の人でも心配なく食べられます。
3.日本の素材で作ると美味しい
ビーンズペーストは世界共通ですが、たい焼きに使うあんこの小豆や小麦粉、卵は、ぜひ日本産のものを使ってもらいたい。日本で作られた原材料で作るたい焼きは、日本で食べるからこそ、美味しいのです。
日本へ来たら美味しく楽しめる、日本でしか食べられない食品なのです。
たい焼きは、業界団体が存在しないなどプロモーションパワーに関しては貧弱な面があります。
日本人自身が、普段からもっとたい焼きを食べて、たい焼き文化の普及の力になってくれるといいなあと思います。