あおぞら銀株、ＮＩＳＡ買い付け額が急増－意図せぬ買い成立か

赤字転落による株価急落に見舞われた あおぞら銀行株に対し、インターネット証券で少額投資非課税制度（ＮＩＳＡ）を通じた買いが先週急増した。
　あおぞら銀は1日午前9時、今期（2024年3月期）純損益が従来の黒字予想から赤字になる見通しと発表。
　ＳＢＩ証の鈴木英之投資情報部長は「ＮＩＳＡは投資の初心者が多く、中長期で高配当利回り銘柄などを見ている向きが多い」とし、もともと高配当利回り銘柄への安値での指し値注文が約定する「意図せざる押し目買いが成立した可能性がある」との見方を示している。
  　　あおぞら銀の谷川啓社長は1日の会見で、ＮＩＳＡで同社株を取得した個人投資家に対し「今回の一連の対応において、やはり予想配当の部分を配当することができなかったということで、本当に申し訳ないという風に責任を感じている」と語った。
　三井氏は、24年から非課税保有期間が無期限化され、年間投資枠は従来の最大3倍に増えるなど大幅に拡充された。
日本株市場では、個人が株式需給面での下支えをすると期待されている。